01
鉛を使用せず、より人体に優しいバリウム化合物を用いたX線防護材を採用しています。 室内で使用される機器の種類や放射線量に応じて、防護材は2層張りにするなど、適切な構成・厚みを選定しています。 特にCT室では、放射線量が高いため、基本的に2層張りを標準仕様としています。
02
1層張りの場合は、目地部分に鉛テープを仕込むことで放射線の漏れを防止します。 2層張りでは、各層の目地が重ならないようにずらして張り付けることで、遮蔽効果を高めています。 また、コンセント周辺については、コンセントボックスの背面に鉛板を設置し、開口部からの放射線漏れを防止しています。
03
X線診療室では、天井や壁にX線防護材を使用するだけでなく、窓や建具についても同様にX線防護仕様とする必要があります。 建具や枠を自社工場にて製作しており、木製枠であってもX線防護性能を確保できるよう工夫しています。 具体的には、ボードを枠に食い込ませるように差し込んだり、鉛テープを内部に仕込むことで十分な遮蔽性能を持たせています。 ご希望によっては既製品の建具を取り付けることも可能です。
04
建具はすべて自社工場にて製作しており、内部には鉛板を仕込むことでX線防護性能を持たせています。 また、鉛ガラスを使用することで、窓付きの建具にも対応可能です。 窓ガラスにも同様に放射線遮蔽用の鉛ガラスを採用し、十分な遮蔽性能を確保しています。